「ワーキングホリデーとはいったい何なんだろう...」
「ワーホリって何...」
ワーキングホリデーやワーホリ、聞いたことあるけど、何かわからない。
という人も多いのでは。
本記事では下記を解説します。
・ワーキングホリデーの年齢や期間
・ワーホリ体験談
・ワーホリの流れ
・ワーホリのその後
私はワーキングホリデーという制度を利用し、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドで海外生活してきました。
しかし、制度を利用するまでは、全く何のことかわかりませんでした。
そんな過去の自分と同じように悩んでいる人の不安を解消できればと思い、本記事を作成しました。
ワーキングホリデーやワーホリについて知りたい方、必見です。
■目次
ワーキングホリデーとは?
さっそく、結論です。
ワーキングホリデーとは、簡単に言うと海外で働くことができる制度です。
ワーキングホリデー制度を導入している国であれば、その国に渡航し働くことができます。
外務省のサイトには、下記のように記載されています↓
ワーキング・ホリデー制度とは,二国・地域間の取決め等に基づき,各々が,相手国・地域の青少年に対し,休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度です。各々の国・地域が,その文化や一般的な生活様式を理解する機会を相手国・地域の青少年に対して提供し,二国・地域間の相互理解を深めることを趣旨とします。
ワーホリとは?
ワーホリとは、ワーキングホリデーが省略された言葉です。
なので、ワーホリはワーキングホリデーの略語。
ワーキングホリデービザ
ワーキングホリデー制度を利用し、海外に渡航する場合、ワーキングホリデービザを取得します。
ビザとは査証のことで、簡単に言うと「滞在許可証」のようなもので、海外に渡航や滞在する時に必要になります。
例えば、海外へ観光目的で渡航する場合、観光ビザが必要。
勉強するのであれば、学生ビザ。
ワーキングホリデーする場合は、ワーキングホリデービザとなります。
ワーキングホリデー協定国
日本とワーキングホリデー協定を結んでいる国であれば、ワーキングホリデービザを取得し、その国で働くことができます。
協定国は下記です↓
・ニュージーランド
・カナダ
・韓国
・フランス
・ドイツ
・イギリス
・アイルランド
・デンマーク
・台湾
・香港
・ノルウェー
・ポルトガル
・ポーランド
・スロバキア
・オーストリア
・ハンガリー
・スペイン
・アルゼンチン
・チリ
・アイスランド
・チェコ
・リトアニア
・スウェーデン
・エストニア
・オランダ
現在合計26ヵ国。
年々、協定国は増えているので、今後も増えていく可能性は高いです。
オーストラリア人や韓国人がワーホリで日本へ来ることも可能
協定国のオーストラリア人や韓国人がワーキングホリデービザを取得し、日本で働くことも可能です。
協定国同士、互いにワーキングホリデービザを取得できるので。
しかしワーキングホリデービザには条件もあります。
誰もが取得できるものでありません。
また、永久的に海外で滞在できるわけではありません。
下記でその条件を解説します。
ワーキングホリデーの年齢や期間
ワーキングホリデーの主な条件です↓
・期間
・ビザの発行数
・ビザの取得できる回数
・就労
・就学
ひとつずつ解説します。
年齢
ワーキングホリデービザが取得できる年齢は、18歳~30歳です。(アイスランドは18~26歳)
18歳未満や31歳以上は取得できません。
期間
ワーキングホリデービザでその国に滞在できる期間は1年です。
イギリスは2年です。
オーストラリアでは農場などで労働を行えば、2年または3年滞在することが可能。
ビザの発行数
ワーキングホリデービザは国により発行数に制限があります。
各国の1年間のワーキングホリデービザ発行数です↓
国 | 発行数 |
オーストラリア | 無制限 |
ニュージーランド | 無制限 |
カナダ | 6,500 |
韓国 | 10,000 |
フランス | 1,500 |
ドイツ | 無制限 |
イギリス | 1,000 |
アイルランド | 800 |
デンマーク | 無制限 |
台湾 | 10,000 |
香港 | 1,500 |
ノルウェー | 無制限 |
ポルトガル | 無制限 |
ポーランド | 500 |
スロバキア | 400 |
オーストリア | 200 |
ハンガリー | 200 |
スペイン | 500 |
アルゼンチン | 日本からアルゼンチンは400 |
アルゼンチンから日本は200 | |
チリ | 200 |
アイスランド | 30 |
チェコ | 400 |
リトアニア | 100 |
スウェーデン | 無制限 |
エストニア | 日本からエストニアは無制限 |
エストニアから日本は100 | |
オランダ | 200 |
発行数の制限がある国の場合、発行数を満たしてしまうとワーキングホリデービザが取得できません。
その場合、次の年まで待つ必要があります。
また、発行数が少ない国の場合、ビザ申請時期に決まりがある国が多い。
例えば、イギリスの場合1月と7月にビザ申請できる権利が当たる抽選が行われます。
宝くじのような感じ(笑)
ビザの取得できる回数
ワーキングホリデービザは、1度取得すると2度と取得できません。
1ヵ国につき、人生で1回のみです。
例えば、オーストラリアで1回、ニュージーランドで1回、カナダで1回というのは可能です。
1つの国に対して、人生で1回限りという意味合いです。
就労
ワーキングホリデービザは働くことができるビザですが、そもそもは名前にホリデーが入っているように、休暇を目的としたビザです。
なので、就労はあくまでも滞在資金を補うためのもので、就労に対して制限がある国もあります。
代表的な就労条件としては、オーストラリアの場合、同じ雇用主の元では最大6ヵ月しか働けません。
そのため、同じ場所で働きたかったとしても、6ヵ月後は働く場所を変える必要があります。
就学
ワーキングホリデービザでは、学校に通うことも可能です。
しかし、就学期間にも制限がある国はあります。
英語圏の国の就学期間をまとめました↓
国 | 最長の就学期間 |
オーストラリア | 4ヵ月 |
カナダ | 6ヵ月 |
ニュージーランド | 6ヵ月 |
イギリス | 無制限(ワーホリの期間が2年なので2年が最長) |
アイルランド | 無制限(ワーホリの期間が1年なので1年が最長) |
オーストラリアの場合、ワーキングホリデービザで就学できる最長の期間は4ヵ月。
なので、もしオーストラリアで6ヵ月就学したい場合、ワーキングホリデービザではなく、学生ビザなどを取得する必要があります。
ワーキングホリデーでは、海外で働いたり、勉強したりすることができる。
なんとなくわかったけど、実際ワーキングホリデーではどのようなことをするの?
と気になる方も多いのでは。
ワーキングホリデーで実際どのようなことができるか、私の体験談とともに下記で解説します。
ワーキングホリデーと入力するのが疲れてきたので、ここからはワーホリで(笑)
ワーホリ体験談
ワーホリでできることを3つに分けました↓
・勉強
・仕事
体験談とともに、ひとつずつ解説します。
観光
ワーホリでは観光することももちろんできます。
ワーホリビザの目的は休暇なので。
私の場合、オーストラリアにいる時には、シドニー、メルボルン、ゴールドコースト、ブリスベン、ケアンズ、アデレード、パースなど、主要な都市に旅行。
カナダにいる時は、バンクーバー、トロント、モントリオール、ケベック、ビクトリア、ナイアガラの滝、ロッキーマウンテンなどを観光。
ニュージーランドはオークランド、クライストチャーチ、クイーンズタウンなど。
日本にはない景色を見るのは、刺激的でした。
勉強
英語を勉強するために、ワーホリする人も多いです。
ワーホリビザは海外で就学することもできるので。
ワーホリ人気国は、英語圏でビザ発行数の多い、オーストラリアやカナダ、ニュージーランドなどです。
私も、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドで語学学校に通い、英語の勉強をしていました。
語学学校の良いところは、英語が上達するのはもちろんですが、さまざまな国の留学生がいて、さまざまな国の友達ができるところ。
さまざまな国の友達から、その国の文化や価値観を学び、日本の良さや悪さを知ることができました。
ワーホリがきっかけで自分の価値観が変わり、人生が変わりました。良い方向に。
ちなみに留学ではなく、ワーホリを選ぶのは、働けるから。
より少ない資金で海外渡航したいのであれば、勉強しながら働いて滞在資金を補えるワーホリ。
しかし、ワーホリで勉強できる期間には制限があるので、長期で勉強したいのであれば留学。
仕事
ワーホリ中にできる仕事はさまざま。
カフェやレストラン、ホテルやツアーガイド、現地の企業で働くことも可能です。
ワーホリビザは海外で働けるビザなので。
私の場合、オーストラリアは農場での仕事、カナダではカフェ、ニュージーランドではホテルで働いていました。
どの職場にもさまざまな国の人が働いていて、日本とは全く違う職場環境。
海外では、上司と部下、スタッフとお客との関係性がそこまで上下関係のないフラットな感じで、仕事を楽しんでいる方が多かったです。
日本の働き方が当たり前ではないと知ることができ、仕事に対しても、よりグローバルな視点で見ることができるようになりました。
ワーホリで海外に行ってみたい...
とウズウズしてきませんか?
私は、大学卒業後、日本で企業に就職しましたが、1年で退職。
その後、英語ができるようになれば可能性が広がるんじゃないかと思い、ワーホリで海外に渡航。そして最終的には現地就職し、日本帰国後は外資系企業に転職。
ワーホリで人生が大きく変わりました。
行きたいと思うのであれば、一歩踏み出しましょう。
下記でワーホリで海外に行く場合の流れを解説します↓
ワーホリの流れ
ワーホリの流れです↓
2.時期
3.国
4.ビザ申請
5.学校
6.保険や航空券
7.渡航
8.渡航後
ひとつずつ解説します。
1.目的
まずは目的を明確にしましょう。
目的があれば、人は行動するので。
何のためにワーホリするのか。
英語を上達させたい。いろいろな国の友達を作りたい。
目的は人それぞれ、目的があれば良いんです。
留学エージェント
ワーホリや留学が初めての方は、留学エージェントを利用する方がほとんど。
留学エージェントとは、留学やワーホリの手続きをサポートしてくれる会社です。
留学エージェントなしでもワーホリの手続きは可能ですが、不安な方がほとんどなので、みなさん利用されています。
留学エージェントには有料や無料がありますが、個人的には無料がおすすめ。
無料でもサポート内容は有料とそこまで変わらないので。
留学エージェントの探し方については下記をご参考に↓
2.時期
目的の次は、時期を決めましょう。
いつ渡航したいのか。
時期が決まらない限り、ワーホリビザを申請することができません。
ワーホリビザにも期限があるので。
通常ワーホリビザ取得後1年以内に渡航する必要があります。
ワーホリの費用
時期の設定には、ワーホリの費用次第という方も多いです。
ワーホリの費用に関してはこちらの記事をご参考に↓
3.国
時期が決まった後は、国決め。
時期や国が決まらないと、その国のワーホリビザが申請できないので。
国が決まった後は、都市決め。
自分はいったいどんな国や都市が好きなのか。
自問自答し、自分の好みにあわせて決定しましょう。
記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。
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4.ビザ申請
時期や国が決定したら、次はビザ申請。
正確な申請方法を各国の大使館や移民局などで確認。
お伝えしたように、申請時期に指定のある国もあるので、早めに申請した方がいいです。
通常渡航の6ヵ月前~1年前から準備する人が多い。
国によっては、3ヵ月前やそれよりも直近に申請できる国もありますが、早めの方が無難なので、余裕をもって申請しましょう。
5.学校
ワーホリでは渡航後に語学学校へ通う方がほとんど。
なぜなら、英語力(英語圏以外はその国の言語)がないと現地で仕事を見つけるのが大変なので。
また、語学学校では英語コースと同時に滞在先(ホームステイや学生寮)も申し込むことができるので。
6.保険や航空券
ビザ取得後は、航空券や海外保険を購入します。
海外保険はクレジットカードに付いているものでカバーできたりしますが、通常クレジットカード付帯の海外保険の有効期限は3ヵ月なので、海外保険を別に購入する方がほとんど。
航空券は直近で購入するよりも、はやめに購入したほうが安かったりするので、はやめの購入がおすすめ。
7.渡航
パスポートや財布、携帯やビザなど、必要なものをカバンに。
着替えなどをスーツケースに。
準備を整え渡航します。
8.渡航後
渡航後は、ワーホリの目的を達成するため行動あるのみ。
行動すればするほど経験値が増えます。
失敗したとしても、成功したとしても、全て経験。
行動すれば、成長します。
なんかワーホリできそうな気がしてきた...けどワーホリが終わったあと帰国後はみんなどうしてるの?
と気になる方も多いのでは。
最後にワーホリのその後に関して解説します。
ワーホリのその後
ワーホリのその後はひとそれぞれです↓
・就職
・転職
・現地就職
・滞在延長
・国際結婚
などなど、ほんと人それぞれ。
下記で解説します。
ワーホリ後①進学
大学を休学し、ワーホリする人も少なくないです。
その場合、ワーホリ帰国後は残りの大学生活をコンプリート。
また、高校卒業後にワーホリをして、帰国後に大学進学される方も。
ワーホリ後②就職
高校や大学卒業後にワーホリを経験、そして帰国後に就職というケースも少なくないです。
ワーホリで海外生活し、言語や価値観の違いなどを学び、それを就職に活かす。
ワーホリ後③転職
日本で仕事をしていた人が仕事を辞め、ワーホリするケースも少なくないです。
私もそのひとり。
日本で仕事をしていたからこそ、海外との働き方の違いを実感できます。
ワーホリ後④現地就職
ワーホリ後、現地就職される方もいます。
私もそのひとり。しかし、簡単なものではありません。
なぜなら、現地就職するには、ビジネスビザが必要で、通常その企業がビジネスビザを発行する費用を負担するので。
その企業に費用をかけてもいい、ビザを発行してもいいと思わせるパフォーマンスを発揮する必要があります。
しかし、不可能ではないので、現地就職したいのであれば、チャレンジしましょう。
ワーホリ後⑤滞在延長
ワーホリ生活がとても気に入って、海外にずっと滞在したいという人も多いです。
その場合、ワーホリビザから他のビザに変更し、滞在を延長する方がほとんど。
国にもよりますが、多くの方はワーホリビザから学生ビザに変更し、滞在を延長。
ワーホリ後⑥国際結婚
そこまで多いケースではないですが、ワーホリ中に素敵なパートナーと出会い現地で結婚。
そのような方もいます。
現地の方と結婚すれば、一生海外で住むことも不可能でありません。
上記のように、ワーホリ後の人生はひとそれぞれ。
進みたい方向に進みましょう。
まとめ|ワーキングホリデーとは人生の可能性が広がる制度
ワーキングホリデーでは、海外で観光や勉強、働くことができます。
さまざまなことを経験することが可能。
日本にずっと住んでいると、日本が当たり前。
日本に対してあまり疑問をもちません。それが当たり前なので。
しかし海外で生活し、勉強し、仕事をしてみると、日本が当たり前ではないと気付かされます。
日本が当たり前でないことを知ると、よりグローバルな視点で物事を考えられるようになります。
そして自分の可能性が広がっていきます。
ワーホリしたいのであれば、しましょう。
せずに後悔することと、失敗と成功を繰り返し成長すること、どちらを選びますか?
自分の気持ちを大切に、行動しましょう。