本記事ではそんな悩みを解決します。
・外資系はクビになりやすい?
・外資系でクビになる人の特徴と対策
・外資系でリストラされた場合のその後の対応
・外資系で働く心構え
外資系企業で働いてみたい人は多いのではないでしょうか。
しかし、突然リストラされるのでは...と不安になりますよね。
実際、リストラは急にやってきます。
私は外資系企業で約6年間働いていましたが、突然リストラされました...
本記事では、その実体験とともに、クビになりやすい理由やクビになる人の特徴を解説します。
あわせて、その後の対応や外資系で働く心構えを解説。
この記事を読み終えれば、外資系企業のリストラの実態やその対策法がわかり、自信をもって外資系で働けるようになりますよ。
それでは始めていきます。
■目次
【体験談】外資系のリストラは突然に...
まずは、私の体験談からです。
冒頭でもお伝えしましたが、外資系のリストラは突然やってきました。
突然のリストラ
進捗確認かなと思い、ミーティングに参加。
すると、険しい表情の上司がそこにいました。
そして、端的に言われました。
「コロナの影響で会社の経営がよろしくない。そのため、君のポジションはなくなる。だから解雇しなければならない」
そして「来週から有給消化で」と。
上記のように、ほんと突然でした。
しかも、来週から有休消化、引継ぎの時間なし!?のような速さでした。
突然のリストラと労働基準法
突然のリストラとはいえ、外資系企業も日本で人を雇う以上、労働基準法を守る必要があります。
そのため、従業員を解雇する場合、少なくとも30日前には解雇予告する必要があります。
実際、私の場合、1ヶ月間の有休をもらうことができました。
・リダンダンシー(redundancy)
余分とか余剰の意味で、外国では日本のリストラのような意味合いでよく使われています。
私の場合、リダンダントレター(redundant letter)、日本でいう解雇通知書を人事部から正式にもらい、解雇を実感しました。
・レイオフ(layoff)
リストラや解雇の意味合いでよく使われています。
レイオフレター(layoff letter)も解雇通知書の一種です。
外資系企業で働くのであれば、redundancy, redundant, layoffという英単語も覚えておきましょう。
外資系で突然のリストラがある理由
突然リストラがある理由です↓
・前もって伝えられない
・ダメージを最小限に抑える
決断と行動が速い
外国人スタッフが多い外資系企業は、決断と行動が速いです。
その理由は、空気を読む文化があまりないからです。
日系企業の場合、相手の顔色をうかがうのが当たり前ですが、外資系企業では当たり前ではありません。
結果、決断と行動が速くなり、突然のリストラにつながります。
前もって伝えられない
何らかの理由で社員に前もってリストラを伝えられない場合もあります。
例えば、下記↓
・企業間の合併
・企業の縮小
上記のように、いくつかの企業が関わっているため、もしくは社員の不安を募らせたくないため、前もって伝えることができない。
結果、突然リストラしなければならなくなる場合も。
ダメージを最小限に抑える
突然リストラを行うことで、企業にとってはダメージ(損失)を最小限に抑えることができます。
具体的には、社員に支払う給料を最小限に抑えることができます。
実際、コロナの影響もあり日系企業のリストラは年々増加しています。
そのため、日系企業は安心という考え方はやめましょう。
外資系はクビになりやすい?
さっそく、結論から。
外資系はクビになりやすいです。
下記がその理由です↓
・転職が当たり前の考え方
・企業間の買収や合併が多い
ひとつずつ解説します。
①:実力主義
外資系企業は実力主義なので、クビになりやすいです。
つまり、実力がなければ、クビになるということ。
逆に、日系企業はどちらかというと年功序列なので、実力がなくても、クビになりにくい。
現に日系企業で働いていると、あまり仕事できる感じじゃないのに、重要なポジションにいる人がいたり。
しかし、外資系企業の場合、仕事ができない人はクビ対象となり、クビになりやすい。
英語ができれば、外国人スタッフやクライアントとのコミュニケーションなど、できることが増えます。
結果、昇進や昇給のチャンスにもつながり、クビになりにくいです。
②:考え方の違い
外資系企業は考え方が違うので、クビになりやすいです。
日本と外国の考え方の違いです↓
・日本では終身雇用が当たり前
前者のように転職が当たり前だと、クビにする側もクビにしやすい。
しかし、後者のように終身雇用が当たり前だと、クビにしにくい。
事実、日本の場合、クビになったら人生の終わりみたいな考え方ですよね。
外資系の考え方の違いも、クビになりやすい理由のひとつ。
③:企業間の合併や買収が多い
外資系企業は企業間の合併や買収が多いので、リストラが多いです。
実際、私は過去に外資系企業3社で働いてきましたが、いずれの企業でも合併や買収がありました。
合併や買収の影響によりリストラが行われ、結果、クビになりやすいです。
そもそもリストラとは?
リストラとは英語の「restructuring」(リストラクチャリング)が省略されたもの。
リストラクチャリングとは、「再構築」という意味です。
日本でのリストラは、人員削減という意味合いで使用されることがほとんど。
企業内で人員を削減し、企業を再構築していくというイメージです。
今回の記事でも、リストラを人員削減の意味で使用しています。
リストラと解雇の違い
解雇=雇用主から従業員への一方的な労働契約解除
解雇には普通解雇、整理解雇、懲戒解雇などがあります。整理解雇とは、会社の経営上必要になった人員削減のために行う解雇。
なので、整理解雇=リストラ。
解雇の一部分とリストラの一部分が重なり、同様な意味合いで使われているような感じ。
クビは口頭でよく使われています。
企業はなぜリストラを行う?
企業がリストラを行う理由は、再構築するためです。
リストラの日本語訳そのままですw
しかし、企業を再構築する理由はいくつかあります↓
・若手を多くし企業の新陳代謝を図るため
・新事業を進めるため、必要のない部門を削除
などなど、上記のような理由でリストラが行われます。
特に企業間の買収や合併があった場合、必要のない部門などが削除され、結果リストラされクビになるという流れです。
外資系でクビになる人の特徴と対策
外資系でクビになる人の特徴です↓
・関係性を築けていない人
・給料が高い人
1.成果を出せていない
成果を出せていない人はクビになりやすい。
その理由は、繰り返しになりますが、外資系は実力主義だからです。
例えば、下記↓
・ノルマを達成していない
・クライアントからクレームばかり
上記のように成果を出せていないと、クビになる可能性大。
実際、クビになった人をたくさん見てきましたが、ほとんどの人が成果を出せていない人でした。
2.関係性を築けていない
上の立場のスタッフと関係性を築けていないとクビになりやすいです。
なぜなら、クビを切る側の人も人間なので。
あなたが上司ならどちらのスタッフをクビにしますか?
・関係性ゼロのスタッフ
明らかに、後者を選択しますよね。
なので、上の立場の人と関係性を築けていない人は、クビになりやすい。
3.給料が高い
給料が高いとクビになりやすいです。
会社は経費削減のためにリストラをするからです。
あなたが会社の経営者なら、どちらの人をクビにしますか?
・給料が高い人
能力が同じレベルであれば、給料が高い人をクビにしますよね。
そのため、給料が高い人はクビになりやすい。
外資系でクビにならないための対策
外資系でクビにならないために、することはシンプルです。
クビになる人の特徴の逆をすればいい。
給料が高いことに関してはコントロールできないので、それ以外の2つに集中↓
・関係性を築く
成果を出す
成果を出し、実力を証明しましょう。
具体的には、下記↓
・売り上げを大幅にアップ
・クライアントから高い評価を得る
上記のように成果を出し会社に貢献すれば、経営者はあなたのことをクビにしたいとは思いません。
そのため、成果を出すことにコミットしましょう。
その理由は、成果が出せなかったとしても、自ら行動すれば、行動力や見込みがあると認められることもあるからです。
認められれば、リストラやクビにされにくい。
関係性を築く
上司や上の立場の人と、積極的にコミュニケーションをとり、関係性を築きましょう。
具体的には、ホウレンソウ(報連相)をしっかりと行う↓
・連絡する
・相談する
上記はビジネスの基本ですが、大切です。
なぜなら、成果だけ出していればいいという考えだけ方では、関係性を築くことが難しいからです。
一匹オオカミでは、クビになる可能性が高くなるので関係性を築くことも意識しましょう。
その理由は、英語ができれば、より多くのスタッフとコミュニケーションとれるからです。
英語ができれば、外国人上司とのコミュニケーションも問題ありません。
外資系でクビになった場合のその後の対応
外資系で解雇通知されたあとにするべき対応です↓
・退職金やパッケージの交渉
・推薦状の依頼
・失業保険、健康保険、年金の手続き
・転職エージェントに相談
引継ぎ
リストラ宣告され、来週から有給消化と言われたとしても、同業界で今後も働くのであれば、最低限の引継ぎは自ら率先してやるべき。
なぜなら、今後も同僚や取引先と違う形で顔を合わすかもしれないので。
実際、私は今でも前の企業の同僚や取引先と繋がっています。
なので、引継ぎもしっかり行いましょう。
退職金やパッケージの交渉
こちらは非常に重要なポイント。生活に関わってくるので。
リストラを宣告され、はいそうですかで受け入れるのではなく、担当者と退職金やパッケージ等を交渉しましょう。
今までの功績や、上司・同僚との関係性、自身の現状等、有効なものを全て利用し、最大限頂けるものは頂く。
私の場合、交渉し、退職金に変更はなかったですが、有給休暇期間が2週間伸びました。
退職金やパッケージの相場について
退職金の相場に関しては、厚生労働省のサイトにデータをご参考に↓
パッケージの相場に関しては、決まりはありません。なので、企業によります。
給料の3~12ヶ月の範囲内で提示されることが多いようですが、納得いかない場合は交渉しましょう。
推薦状の依頼
推薦状(リファレンスレター)とは、応募先企業に対してあなたを推薦する旨を第三者に書いてもらうレターのことです。
外資系企業では、就職の際に推薦状が求められるケースが多いので、その推薦状を仲の良いスタッフに依頼しておく。
役職がある人からの推薦状が効果的
推薦状は役職のある人から発行してもらったほうが効果的です。
そのため、外資系企業でも日系企業でも、上司と良い人間関係を構築しておくことは大切です。
また、上記の引継ぎ部分も、推薦状の発行につながってきます。
失業保険・健康保険・年金等の手続き
失業保険や健康保険、年金等の手続きを忘れずに行いましょう。
こちらも非常に大切。生活に関わってくるので。
その理由は、会社都合の方が、受給までの失業保険の待機期間が短く、受給期間が長いからです。
つまり、失業保険の条件がかなり有利になります。
パッケージ(特別退職金)を受け取った場合は、退職理由が自己都合になるケースもあったりするので、注意が必要です。
転職エージェントに相談
転職エージェントに相談しましょう。
転職のプロに相談することで、自分に合う次の仕事が見つかる可能性がグンっとあがります。
また、非公開の求人紹介や履歴書の添削など、転職エージェントを活用するメリットはたくさんあります。
無料の転職エージェントもあるので、まずは気軽に相談してみましょう。
外資系転職専門の転職エージェント。そのため外資系の仕事の多さは日本でトップクラス。長期的なキャリア構築を目指し、入社前だけでなく入社後もサポートしてくれます。
業界最大級の求人数をもつ転職エージェント。外資系やグローバル企業の案件も豊富です。応募書類のアドバイスや選考通過の後押しもしてくれます。
外資系で働く心構え
外資系で働く心構えです↓
・転職は当たり前
・リストラも経験
自分の成長に焦点を当てる
外資系で働くときは、自分の成長に焦点を当てるべきです。
なぜなら、自分の成長に焦点を当てれば、リストラや解雇通知があったとしても、そこまで動じないので。
現に、私はリストラを経験しましたが、いたって普通でした。
どの会社でも終身雇用ではなく、自分の成長やスキルアップに焦点を当てていたからです。
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転職は当たり前
転職は当たり前ととらえ、終身雇用が当たり前の感覚は捨てましょう。
終身雇用(一生同じ会社で働く)が当たり前の感覚でいると危険だからです。
例えば、下記↓
・リストラされる
・クビになる
終身雇用が当たり前の感覚だと、上記が起こったときパニックになりますよね。
しかし、逆に転職が当たり前の感覚でいると、リストラや解雇があっても動じません。
リストラも経験
リストラも経験としてとらえましょう。
その理由は、経験するからこそ、人は成長できるからです。
実際、私はリストラを経験することでタフになれましたw
具体的なメリットやデメリットが気になるかたはぜひ下記記事をご参考にどうぞ↓
まとめ|外資系企業のリストラやクビはつきものなので今にフォーカス
外資系企業でのリストラやクビは当たり前。
また日系企業でも今後は増えていくかも。
AI等のテクノロジーが発達してきているので。
ただ、そのようなリストラやクビといったものにおびえていても、何も変わりません。
未来はコントロールできないので。
過去を変えることもできません。
変えることができるのは現在の行動のみ。
リストラされた会社を恨むのではなく、リストラされたのは自分の責任として捉える。
そうすれば、また成長できます。
現在の自分の成長にフォーカス。
今できることにフォーカス、今を楽しみましょう。
外資系企業ってクビになりやすいのかな...
もしリストラされたら、どうしたらいいんだろう...