「外資系企業のリストラって突然あるの?」
「外資系のクビってよく聞くけど、本当に解雇される?」
外資系のリストラやクビ、気になりますよね。
本記事ではそんな疑問を解消します。
私は外資系企業で約6年間働いていましたが、突然リストラされました...
しかしメンタル的には大丈夫でした。
本記事では、実際の経験をもとに、解雇されやすい理由や対策、実際のリストラの流れ、その後の対応、外資系で働くマインドなどを解説します。
外資系企業のリストラやクビが気になる方、外資系に就職や転職したい方、必見です。
■目次
外資系はクビになりやすい?

さっそく、結論から。
外資系はクビになりやすいです。
下記が主な理由です。
・考え方の違い
・リストラが多い
ひとつずつ解説します。
解雇されやすい理由①実力主義
外資系企業は実力主義なので、実力がなければ、クビになりやすいです。
日系企業はどちらかというと年功序列なので、実力がなくても、クビになりにくい。
実際、日系企業で働いていると、あまり仕事できる感じじゃないのに、重要なポジションにいる人いますよね。
しかし、外資系企業の場合、仕事ができない人はクビ対象となり、クビになりやすい。
解雇されやすい理由②考え方の違い
外国では転職が当たり前なので、企業も首切りしやすい環境。
しかし日本では終身雇用が当たり前なので、企業が首切りしにくい。
日本の場合、クビになったら人生の終わりみたいな考え方ですよね。
逆に外国では転職が当たり前なので、そこまで悲観的にはならない。
結果、企業や社員の考え方の違いにより解雇されやすい。
解雇されやすい理由③リストラが多い

外資系企業は日系企業よりリストラが多いです。
理由は企業間の買収や合併が多いので。
結果、リストラによる解雇があり、クビになるという流れ。
つまり、リストラが多いので、解雇されやすい。
そもそもリストラとは?
リストラとは英語の「restructuring」(リストラクチャリング)が省略されたもの。
リストラクチャリングとは、再構築という意味。
日本でのリストラは、人員削減という意味合いで使用されることがほとんど。企業内で人員を削減し、企業を再構築していくというイメージです。
今回の記事でも、リストラを人員削減の意味で使用します。
リストラと解雇の違い
解雇=雇用主から従業員への一方的な労働契約解除。
解雇には普通解雇、整理解雇、懲戒解雇などがあります。整理解雇とは、会社の経営上必要になった人員削減のために行う解雇。
なので、整理解雇=リストラ。
解雇の一部分とリストラの一部分が重なり、同様な意味合いで使われているような感じ。
クビは口頭でよく使われています。
企業はなぜリストラを行う?
理由は、企業を再構築するため。
リストラの日本語訳そのままですw
しかし、企業を再構築する理由はいくつかあります↓
・若手を多くし企業の新陳代謝を図るため
・新事業を進めるため、必要のない部門を削除
などなど、上記のような理由でリストラが行われます。
特に企業間の買収や合併があった場合、必要のない部門などが削除され、結果リストラされクビになるという流れです。
では実際にどのようにリストラされるのか、実際の流れを体験談とともに下記で解説します。
外資系のリストラ【体験談】

外資系のリストラは突然やってきます。
私の場合は下記のような感じでした↓
外資系のリストラは突然
ミーティングに参加すると突然リストラを告げられました。
そして、「来週から有給消化で」と言われました...
理由は、コロナショックで、会社の経営がよろしくない、そして私のポジションはなくなるということ...
私のように当日で終わりというケースはなかなかないと思いますが、知人の話では、結構似たようなケースも。
なので、外資系企業で働きたいのであれば、頭の片隅にリストラというものも置いておくべき。
なぜなら、外資系企業も労働基準法を守る必要があり、30日前には解雇予告する必要があるので。
リダンダンシー
リダンダンシー(redundancy)とは余分とか余剰の意味で、外国では日本のリストラのような意味合いでよく使われています。
私の場合、上記のミーティング後、リダンダントレター(redundant letter)、日本でいう解雇通知書を人事部から正式にもらい、解雇を実感しました。
レイオフ
レイオフ(layoff)もリストラや解雇の意味合いでよく使われています。
レイオフレター(layoff letter)も解雇通知書の一種です。
外資系企業で働くのであれば、redundancy, redundant, layoffという英単語も覚えておきましょう。
コロナの影響や、企業間の買収や合併などによるリストラは仕方ありませんが、自己都合によりクビになる人もいます。
外資系でクビになる人の特徴と対策を下記で解説します。
外資系でクビになる人の特徴

外資系でクビになる人の特徴です↓
・関係性を築けていない人
・給料が高い人
クビになる人①成果を出せていない
外資系は実力主義。
なので、実力がないとクビになりやすい。
実力は成果を出さないと証明できません。
成果を出せていない人はリストラ対象になりやすい。
クビになる人②関係性を築けていない
スタッフと関係性を築けていないとクビになりやすいです。
なぜなら、首切りする側も人なので。
首切りする側は、上司や上のポジションの人達。
なので、その人たちと関係性を築けていない場合、なんの考慮もなしにクビ。
クビになる人③給料が高い
給料が高いとクビになりやすいです。
なぜなら、会社は経費削減のためにリストラをするので。
あなたが会社の経営者なら、どちらの人をクビにしますか?
・給料が高い人
能力が同じレベルであれば、給料が高い人をクビにしますよね。
外資系でクビにならないための方法
外資系でクビにならないために、することはシンプルです。
クビになる人の特徴の逆をすればいい。
給料が高いことに関してはコントロールできないので、それ以外の2つに集中。
・関係性を築く
成果を出す
成果を出し、実力を証明。
成果を出し会社に貢献すれば、経営者はあなたのことをクビにしたいとは思いません。
成果を出すためには、自ら行動することが大切。指示を待つのではなく、自ら行動。
成果が出せなかったとしても、自ら行動すれば、行動力や見込みがあると認められることもあります。
認められれば、リストラやクビにされにくい。
関係性を築く
上司や上の立場の人と、積極的にコミュニケーションをとり、関係性を築く。
リストラやクビを決定するのは、経営者や上の立場の人。
例えば、あなたが会社の経営者、どちらの人をリストラ対象にしますか?
・関係性のある社員
実力が同じであれば、間違いなく前者ですよね。
なので、一匹オオカミにならず、しっかりコミュニケーションをとり、関係性を築きましょう。
「けど、万が一リストラされたらどうしたらいいんだろう...」
と不安になる方もいますよね。
下記で、クビになった場合のその後の対応を解説します。
外資系でクビになった場合のその後の対応

外資系で解雇通知されたあとにするべき対応です↓
・退職金やパッケージの交渉
・推薦状の依頼
・失業保険、健康保険、年金の手続き
1.引継ぎ
リストラ宣告され、来週から有給消化と言われたとしても、同業界で今後も働くのであれば、最低限の引継ぎは自ら率先してやるべき。
なぜなら、今後も同僚や取引先と違う形で顔を合わすかもしれないので。
実際、私は今でも前の企業の同僚や取引先と繋がっています。
なので、引継ぎもしっかり行いましょう。
2.退職金やパッケージの交渉
こちらは非常に重要なポイント。生活に関わってくるので。
リストラを宣告され、はいそうですかで受け入れるのではなく、担当者と退職金やパッケージ等を交渉。
今までの功績や、上司・同僚との関係性、自身の現状等、有効なものを全て利用し、最大限頂けるものは頂く。
私の場合、交渉し、退職金に変更はなかったですが、有給休暇期間が2週間伸びました。
退職金やパッケージの相場について
退職金の相場に関しては、厚生労働省のサイトにデータをご参考に↓
パッケージの相場に関しては、決まりはありません。なので、企業によります。
給料の3~12ヶ月の範囲内で提示されることが多いようですが、納得いかない場合は交渉しましょう。
3.推薦状の依頼
推薦状(リファレンスレター)とは、応募先企業に対してあなたを推薦する旨を第三者に書いてもらうレターのことです。
外資系企業では、就職の際に推薦状が求められるケースが多いので、その推薦状を仲の良いスタッフに依頼しておく。
推薦状は地位の高い人から発行してもらったほうが効果的。なので、外資系企業でも日系企業でも、良い人間関係を構築しておくべき。
上記の引継ぎ部分も、推薦状の発行につながってきます。
4.失業保険、健康保険、年金等の手続き
こちらも非常に大切。生活に関わってくるので。
退職後、失業保険や健康保険、年金等の手続きを忘れずに。
会社都合の方が、受給までの待機期間が少なく、また受給期間が長いので。
上記のパッケージ(特別退職金)を受け取ったので、退職理由が自己都合になるケースもあったりするので、要注意です。
リストラやクビが宣告され、パニックになっても、落ち込んでも、何も良い方向に変わりません。
感情的になり、投げやりになってしまうと、逆効果。
なので、できることにフォーカスすることが大切。
下記で外資系で働く心構えを解説します。
外資系で働く心構え

外資系で働くときは、自分の成長に焦点を当てるべき。
なぜなら、自分の成長に焦点を当てれば、リストラや解雇通知があったとしても、そこまで動じないので。
現に、私はリストラを経験しましたが、いたって普通でした。
どの会社でも終身雇用ではなく、自分の成長やスキルアップに焦点を当てていたからです。
終身雇用が当たり前の感覚は危険
終身雇用(一生同じ会社で働く)が当たり前の感覚でいると危険です。
なぜなら、その会社が倒産したり、リストラがあったり、クビになった場合、パニックになる可能性が高いので。
逆に転職が当たり前の感覚でいると、リストラや解雇があっても動じません。
リストラや解雇も経験としてとらえる
過去にリストラのような経験をしたことがありました。
リストラまではいかなかったですが、以前働いていた会社が急に買収されることとなり、その通知が今回のようにある日突然やってきました。
買収される側だったので、大半のスタッフがリストラされました。
しかし私は運良く、生き残ることができ、その後数年働いていました。
外資系企業はリストラやクビが当たり前
その時に、リストラされたスタッフを多数見て、これが外資系企業なんだなと痛感。
一つの企業でずっと働くマインドでは危険と感じ、その後は自分の成長を常に心掛け、どこでも働けるようなスキルを身につけることに焦点を当てるようになりました。
そうすると、今回のように、リストラがあっても動じず、前向きに状況を捉えることができるようになりました。
具体的なメリットやデメリットが気になるかたはぜひ下記記事ご覧ください↓
まとめ|外資系企業のリストラやクビはつきものなので今にフォーカス

外資系企業でのリストラやクビは当たり前。
また日系企業でも今後は増えていくかも。
AI等のテクノロジーが発達してきているので。
ただ、そのようなリストラやクビといったものにおびえていても、何も変わりません。
未来はコントロールできないので。
過去を変えることもできません。
変えることができるのは現在の行動のみ。
リストラされた会社を恨むのではなく、リストラされたのは自分の責任として捉える。
そうすれば、また成長できます。
現在の自分の成長にフォーカス。
今できることにフォーカス、今を楽しみましょう。
・外資系のリストラ【体験談】
・外資系でクビになる人の特徴
・外資でクビになった場合のその後の対応
・外資系で働く心構え