「オーストラリアの英語は訛っているのかな...」
「オーストラリアで留学すると、訛ってしまうのかな...」
本記事ではそんな悩みを解消します。
私は、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの3ヵ国でワーキングホリデーを経験しました。
最終的にはオーストラリアで現地就職。その後、日本で外資系企業に転職。
転職後は、アメリカやイギリス、アイルランドなどへも出張に行き、主要な英語圏は全て制覇。
主要な英語圏と比較し、オーストラリア英語は訛っているのか、訛らないためにはどうすればいいのか、本記事で解説します。
オーストラリア英語の訛りが気になる方、必見です。
■目次
オーストラリア英語は訛っている?
さっそく結論から。
オーストラリアの英語は訛っています。
オーストラリア英語が訛っている理由
訛っている理由は、イギリスの植民地から独立し、イギリス英語からオーストラリア英語に変形したからです。
オーストラリアは約6年前から先住民のアボリジニが住んでいたと言われています。
しかし、17世紀頃からヨーロッパ人の開拓がはじまり、その後イギリスの植民地となり、1901年に独立。
独立後、アボリジニの文化、オーストラリア人の性格などが影響し、オーストラリア独特のオーストラリア英語が出来たと言われています。
英語の訛りは悪いこと?
そもそも、訛りとは標準語とは異なる発音や言い方。
英語の標準語とは、アメリカ英語とイギリス英語。
その2つと少し異なると、訛っていると言われたり。なので、オーストラリア英語は訛っていると言われたり。
しかし標準語と異なっていることは悪いことでしょうか?
日本人同士だと、関西弁でも通じますよね。
しかし、関西弁を恥ずかしく思う人がいたり。逆に関西弁を誇らしく思う人もいたり。
つまり、捉え方は人それぞれ。
一番大切なのは通じるかどうか。
結論|訛りは個性
英語の訛りにネガティブなイメージをもっている人は少なくないですよね。
しかし、訛っていたとしても英語は英語。
例えば、オーストラリア人はアメリカ人とも話せますし、イギリス人とも話せます。
なので、訛っていても通じます。
オーストラリア英語でも通じますし、オーストラリア英語の訛りを個性として捉えれば、ネガティブになる必要はありません。
では、実際にどのように訛っているのか、下記でオーストラリア英語の訛りの特徴を解説します。
オーストラリア英語の訛りの特徴
オーストラリア英語の訛りの特徴です↓
・Rの発音が弱い
・オーストラリア独自の英単語の短縮形がある
訛り①「エイ」の発音が「アイ」になる
オーストラリア英語の代表的な訛りです。
「エイ」が「アイ」になる。
例えば「name」(名前)という英単語は、通常「ネイム」と発音しますが、オーストラリア英語では「ナイム」と発音します。
他には、下記。
・mate「メイト」→「マイト」
・same「セイム」→「サイム」
などなど。
「エイ」の発音が「アイ」になるのは、オーストラリア英語の代表的な訛りです。
そのファームのオーナーに初めて会った時、オーナーが私に質問しました。
「ホワッツ ユアー ナイム?」
ナイム??
ナイムって何??
...
「What's your name?」
「ネイム」ってことか!
数秒間フリーズしたのを覚えていますw
訛り②Rの発音が弱い
オーストラリア英語はイギリス英語寄り。
イギリス英語はアメリカ英語と違い、Rを強く発音しません。
オーストラリア英語も同様、Rを強く発音しません。
アメリカ英語のように巻き舌にはなりません。
訛り③英語の短縮形
オーストラリア英語には、独自の短縮形があります。
例えば、「Ta」。「Ta」とは「Thank you」(ありがとう)の短縮形。
お礼を言うときに「サンキュー」と言わず、「タ」の一文字で終わり...
他にも、下記のようなものがあります。
Australian (オーストラリア人) → Aussie 「オーズィー」
mosquito (蚊) → mossie 「モズィー」
breakfast(朝食)→ brekky 「ブレッキィ」
などなど、語尾を「ie」や「y」に変更するのが好きみたいですw
上記が代表的なオーストラリア英語の訛りです。
訛り②は他国でも使用されていますし、③は英単語を覚えればいいだけの話なので問題ありません。
問題は訛り①。訛り①で英語を覚えてしまうと、他国で英語を使用する時に通じなかったりします。
ではどのようにすれば、訛らず英語を習得できるのか、下記で解説します。
オーストラリア英語訛りを防ぐ方法
オーストラリア英語訛りを防ぐ方法です↓
都会で英語を学ぶ
都会で英語を学べば訛りません。
なぜなら、「エイ」を「アイ」と発音するのは田舎の人が大半なので。
私のファームステイの経験でもお伝えしたように、田舎に行ったときに訛りを実感しました。
それまではシドニーに住んでいましたが、訛りを感じたことは全くありませんでした。
例えば、青森に住むと津軽弁が聞こえたり。
秋田に住むと秋田弁が聞こえたり。
オーストラリアも同様。田舎に行くほど訛りがきつくなります。
オーストラリアの都市部が訛っていない理由
オーストラリアの都市部が訛っていない理由は、移民が多いから。
オーストラリアは移民の国。約30%の人が移民。
メジャーな都市にはさまざまな国の人がいるため、メジャーな都市に住む限り、耳に入ってくるのはスタンダードな英語の発音です。
シドニー、メルボルン、ゴールドコースト、ブリスベンといったメジャーな都市に住む限り、「アイ」の発音を聞くことはあまりありません。
都会で英語を学んだ後に田舎に住むのはあり
私はシドニーで英語を学び、その後田舎に6ヵ月ほど住んでいました。
しかし、英語は訛りませんでした。
理由は、都会でスタンダードな英語を学んでいたから。
なので、都会で学んだあとに、田舎に住むのはあり。
都会でスタンダードな英語を学んでからであれば、田舎に住んでも訛らない。
訛りを防ぐ方法がわかれば、あとは行動するのみですよね。
最後に、オーストラリアでよく使われる英語表現を解説します。
オーストラリアでよく使われる英語表現
オーストラリアでよく使われる英語表現です↓
・Cheers
No worries「ノーウォリーズ」
No worries 「ノーウォリーズ」は、「心配するな」とか、「気にするな」とか、「大丈夫だよ」とか、「どういたしまして」の意味合いでよく使われています。
同僚のオーストラリア人は、何か問題があっても、いつもNo worriesって言ってますw
Cheers「チアーズ」
Cheers 「チアーズ」は乾杯の意味もありますが、ありがとうという意味合いでよく使われています。
私はありがとうの意味を知らず、ペンを落とした人に拾って渡すと「チアーズ」と言われ、「乾杯ってどういうこと⁉」と混乱した経験がありますw
上記の2つはオーストラリアで本当によく使われているので、覚えておきましょう。
まとめ|オーストラリア英語の訛りをポジティブにとらえる
オーストラリア英語は訛っています。
しかし、その訛りを強く感じるのは、田舎に行ったときぐらい。
メジャーな都市に住む限り、聞こえてくるのはイギリス英語に似たスタンダードな英語。
なので、訛りたくないのであれば、まずは都市部で勉強すべき。
個人的には、訛りは個性だと思いますし、世界にはいろいろな英語があるので、訛りを気にする必要なし。
オーストラリア英語、イギリス英語、アメリカ英語、インド英語、フィリピン英語などなど。
すべて英語、独特な訛りや発音もありますが、訛りを気にして話している人はほとんどいません。
一番大切なポイントは、伝わる英語かどうか。
また、訛りを知っていれば、その訛りを話す人ともコミュニケーションをとることもできますし、仕事もすることができます。
なので、訛りを知ることはプラス。
訛りを毛嫌うのではなく、訛りも含めて学ぶくらいの気持ちの方が、確実に得るものは多いです。
訛りもポジティブにとらえましょう。
・オーストラリア英語の訛りの特徴
・オーストラリア英語訛りを防ぐ方法
・オーストラリアでよく使われる英語表現